司法書士に相談できること・できないこととは?
迷ったときの相談窓口の選び方も解説!
「この問題、司法書士に相談していいの?」「弁護士との違いがよく分からない…」
そんな疑問をお持ちの方へ向けて、今回は司法書士に相談できること・できないことを分かりやすくご説明します。
司法書士に相談できること(業務範囲)
司法書士は、主に登記・相続・裁判所提出書類の作成などの法律手続きを専門とする国家資格者です。
以下のような手続き・相談が可能です:
不動産登記関連(得意分野)
- 相続による不動産の名義変更(相続登記)
- 売買・贈与による所有権移転登記
- 抵当権の抹消登記(住宅ローン完済時)
相続・遺言の手続き
- 相続人調査(戸籍の収集)
- 遺産分割協議書の作成支援
- 遺言書の作成サポート(自筆・公正証書)
- 相続放棄・限定承認の手続き書類作成(家庭裁判所提出用)
※代理ではなく「書類作成サポート」が中心
商業登記・法人関係
- 株式会社・合同会社などの設立登記
- 役員変更、本店移転など会社の変更登記
- 定款の作成・認証サポート
裁判所関連書類の作成(簡易裁判所の範囲)
- 少額訴訟、支払督促などの書類作成
- 内容証明郵便の作成
- 成年後見開始申立書の作成
- 簡易裁判所での代理人業務(※特別研修を修了した司法書士に限る)
❌ 司法書士に相談できないこと・対応外の業務
司法書士の業務範囲は法律で定められており、対応できない(または制限のある)分野も存在します。
弁護士の業務に該当するもの
- 離婚・慰謝料請求・交通事故などの交渉や訴訟代理
- 刑事事件の弁護活動
- 高額または複雑な民事訴訟(簡易裁判所以外の裁判)
- 相続人間の「対立」がある場合の交渉
これらは弁護士の専門分野です。司法書士は代理交渉・調停代理などは行えません。
税務相談や申告業務
- 相続税の申告や節税アドバイス
これは税理士の業務です。相続財産の評価や税額計算は司法書士の範囲外となります。
保険・投資・不動産売買の仲介
- 不動産の仲介や売買のあっせん(宅建士の業務)
- 投資・資産運用のアドバイス(金融業の範囲)
司法書士は法的手続きを中心に扱う専門家です。
司法書士に相談すべきタイミングとは?
次のような場合は、司法書士に相談することでスムーズに手続きが進みます:
- 親が亡くなり、不動産の名義を変更したい
- 遺言書を作っておきたいが、形式に不安がある
- 相続手続き全体の流れを整理してほしい
- 少額訴訟で貸金を取り戻したい
- 成年後見制度を利用したい
迷ったらまずはご相談を
「司法書士か、弁護士か、税理士か…誰に相談すべきか分からない」という方も多いと思います。
そのような場合でも、司法書士は問題の整理や、他の専門家への橋渡しも行えます。
📍山口県周南市の枝松司法書士事務所では
- 相続・登記・遺言などのご相談に親身に対応
- 初めての方でも分かりやすくご説明します
- 必要に応じて、弁護士・税理士との連携も可能です
お悩みの際は、まずはお気軽にお問い合わせください。
司法書士として、あなたにとって最適な道筋を一緒に考えます。